死期が近づいて、ショボ爺はひっそりと消えた。室内猫だったのに…ひとりぼっちで最後の力を振り絞ってどこへ行ってしまったの?学校なんかに出かけるんじゃなかった。…お別れの時がすぐ迫っていたと、後になれば思い当たることがたくさんあったのに。…17年も頬をくっつけて毎晩一緒に寝てきたのに。感謝の気持ちも、愛していることも、最後に伝えることができなかったなんて。ピップ…今までありがとう。愛ということを教えてくれてありがとう。